放送大学を含む多くの大学では「編入学」という仕組みを利用することができます(判断基準などは様々ですので各校に要問い合わせ)。
この記事では、実際に僕が通っていた金沢工業大学様に、放送大学に入学するために必要な書類を用意いただく(有料)ために行ったことなどを紹介しています。
金沢工業大学を中途退学された方であれば、放送大学に関わらずどこの大学へ編入学等される場合にでも、活用いただける情報かと思いますので、よかったら参考にしてみてください。
ことの流れ
もともと僕は高校を卒業後、金沢工業大学に入学して学生生活を送っていましたが、途中休学期間を経て最終的には中途退学をし、人生をフラフラしながら今に至ります。
以前の記事でも紹介しているように、大学で学び直そうかなと思い立ったわけなのですが、せっかく数年でも大学に通っていた過去を活用できないかと考えたら、編入学制度というものがあることに気がつきました。
放送大学の場合、こちらのページに情報が掲載されています。
こちらを見ると、「大学を卒業または2年以上在籍した後に退学した場合は三年次編入学まで選択できる」と解釈することができます。
しかし、実際の僕自身の場合ですが、お恥ずかしい話、入学した時期は高校卒業後なので明確にわかるのですが、途中いつからいつまで休学をして、いつ復学をして、いつ退学届を提出し受理されたのか、といった具体的な在学休学期間と退学時期を把握していませんでした。
ですので、この仕組みを資料などで理解した上で、まずは自分がどんな選択肢を持てるのかを把握するために、金沢工業大学へ、自分の在籍期間や取得単位数などを確認するための書類(=放送大学への編入学に必要な書類様式で)の作成を依頼することにしました。
編入学に必要な書類を確認する
放送大学への編入学に必要な書類は、資料を確認すると以下のようなものになります。
僕の場合は、編入学資格は「1」に該当していましたので、上記図では一番上の部分になります。そこには、
- 様式3 卒業在籍期間・単位修得証明
と書いてあります。放送大学の出願書類を資料請求すると実物を手に入れることができます。また、放送大学Webサイトの「編入学・既修得単位の認定について」でもダウンロードできます。しかし、ダウンロードして自身で出力したものが提出書類として認められるのかどうかは、僕の方では確認していないのでご確認ください。
放送大学に電話で書類の確認
出願プロセスにおいて、書類の不備などでやり直しや修正など行いたくないので、念には念を重ねて、放送大学へ電話にて実際の状況を説明した上で必要となる書類を口頭で確認しました。
そして、確認した上で、上記の内容と同じく、編入学として出願するためには、
- 願書
- 様式3の書類
が必要ということで間違いありませんでした。
金沢工業大学に書類の申請方法を確認
では、実際に出願に必要な書類の用意を進めていくわけなのですが、大学によって申請の方法も多少違うかもしれません。
そして、放送大学では、出願願書と供に「様式3」という「卒業在籍期間・単位修得証明」が必要になり、その用紙を郵送して金沢工業大学さんに用意していただく必要があります。
ですので、突然必要書類のみを封筒に入れて郵送して済むものなのかどうかを、一度確認しておこうと思いまして、電話にて金沢工業大学の方へ問い合わせを行いました。
すると、特に連絡する必要もなく、必要な書類と発行のための費用(費用分に切手を書類に同封)を全てまとめてお送りすることで対応いただけるというお返事をいただきました。
よって、こちらから発行手数料などを確認して用意を行います。
申請に必要な書類を用意する&郵送準備
僕の場合(卒業在籍期間・単位修得証明)では、以下のような流れで証明書の発行を依頼しました。
証明書の発行手数料の確認
- 在籍期間証明書(退学・除籍)→¥500(令和4年4月1日から改訂予定とのこと)
- 成績・単位修得証明書→¥500(令和4年4月1日から改訂予定とのこと)
僕の場合はこれらの証明書発行を依頼するようにとのことでしたので、合計で¥1,000ということになりました。
しかし、令和4年4月1日以降、発行手数料の改訂が行われるようですので、大学Webサイト(上記ページ)にて最新の情報を確認してください。
また、コンビニでの出力サービスも始まるようですので、一層手軽に証明書を発行することが、将来的にできるようになると思われます。
証明書発行願を用意
発行が必要な証明書と手数料が確認できたら、それら証明書を発行してもらう依頼書面を用意します。「証明書発行願」という書類で、大学公式WebサイトよりPDFをダウンロードすることができますので、そちらをプリントアウトして手元に用意し、必要事項を記述しましょう。
身分証明書のコピーを用意
証明書発行願の書面に、発行に必要な送り先や添付書類などの情報が掲載されていますので、そちらを参照し、身分証明書のコピーを用意します。僕は運転免許証のコピーを添付しました。
放送大学 様式3 の書面を用意
特に何かこちらで書いて同封する必要はありません。というか、何か書いちゃダメです。あと、様式3 の記述方法など注意点を送り先の大学担当者様に説明してくれている書面もあるので、併せて用意します。
まとめると、
- 放送大学 様式3
- 放送大学 様式3 の記述方法などを説明してくれている書面
これらを用意します。
発行手数料分の切手を用意
上で確認した発行手数料(僕の場合は¥1,000)分の郵便切手を用意し、同封して送ります。これは郵送での申し込みの場合ですので、FAXなど別の方法で申し込む場合には、それぞれの必要な方法を必ず確認してください。
最後にすべてを1つの封筒にまとめて郵送
最後にもう一度、必要な書面、必要な記述などがされているか確認をしてください。
それらを一つの封筒に入れ、郵送先を明記してください。郵送先住所は証明書発行願のPDFに掲載されているので確認しておきましょう。
これを郵送して、証明書の申請は完了です。
書類が作られて届くまで
僕の場合は、3日くらいで証明書が用意され返送されてきました。しかし、時期などによっては混雑することもあると思いますので、必要以上の余裕を持って申請されることを強くお勧めします。
内容を確認してから願書と共に送付
返送されてきた書類を開封して確認をします。最初、開けてしまっていいのか悩みましたが、開けて確認をしてくださいという説明が願書を用意する手引きにあるので、開けて確認を行いました。
自分の記憶では定かではなかった、金沢工業大学での在学期間や休学期間ですが、書類を確認することで把握することができました。
結果としては、
- 在学期間4年
- 休学期間1年
でした。取得済みの単位も結構ありました。今の自分なら「ここまで単位取ってたなら、なんでもう少し頑張れなかったんだ…」と思ってしまうとことなのですが、当時の自分はそれ以上にやりたいこと(=今の仕事に繋がる第一歩)があったんだから、踏み切ったんだよな…と理解してあげましょう(自己擁護)。
そして、この在学期間と休学期間から、放送大学へは冒頭の図でもわかるように、僕の場合は、
- 一年次入学(通常入学)
- 2年次編入学
- 3年次編入学
のどれかを選択することができます。
言い換えると、3年次編入学の選択肢を持っているだけで、学びたい期間や取得したい単位なども検討して、2年次編入学もしくは1年次入学という選択をすることも可能ということになります。
ぜひご自身の学習設計に最適な形を選ばれると良いと思います。
〆
このように、ここでは僕が通っていた金沢工業大学を例にして、証明書書類の用意などの流れをご紹介しました。
違う大学でも、ある程度流れは似通っている可能性が高いと思うので、よろしければ参考にしてみてください。