放送大学での最初の学期に受ける授業は、願書出願時に一緒に行います。ですので、出願に必要な書類を用意したり記述したりしながらも、最初の学期に受ける授業を計画しないといけません。
この記事では、僕自身が出願と同時に並行して行った、初学期に受ける授業の決め方をご紹介します。
以前の記事でもご紹介しているように、僕は3年次編入学にて入学しました。ですので、卒業までに必要な単位数などの条件が、一年次入学等とは違います。そのため、基礎を学び直しながらも、できるだけ無駄のない単位取得方法を考えるため、以下のような方法でリサーチやプランニングなどを行いました。
授業申請時に満たさなければならない条件を確認
全体の単位数、すなわち卒業するために必要な単位数の条件を予め把握しておくことは大切なことなのですが、まず、最初に「授業申請時に満たさないといけない条件」を確認いておく必要があります。
「学生募集要項」の「科目の登録」というページがあります。そちらの中に「科目登録時の注意事項」というところに、以下のような記述があります。(2022年4月入学希望者向け冊子を参照)
- 放送授業またはオンライン授業を1科目以上登録してください
- 単位認定試験の日・時限が重なっている授業科目は同時に登録できません。
他にも注意事項が掲載されていますが、特に気をつけないといけないのはこれら2つかと思います。
放送授業またはオンライン授業を1科目以上登録しないといけない
(2022年度第1学期に履修登録する)放送授業またはオンライン授業がない場合には、出願が無効となりますので、必ず1科目以上登録してください、という記述があります。
ですので、最初の履修計画を考える際に、必ず考慮しておくべきことかと思います。
単位認定試験の日・時限が重なっている科目同時に登録できない
2022年度第一学期の単位認定試験はウェブ受験方式にて実施されることが決まっているので、実際にはシラバスに記載されている試験日時に試験が実施されるというわけではなく、試験を受けられる期間が定められています。
ですので、シラバスに記載されている試験日時限が重なっていても、試験自体が重ならないようにすることは可能です。しかし、登録システム上の仕様にて、登録ができないようになっているということです。
こう言った部分は、今後もコロナ禍において対応方法などが変わってくる可能性があるので、注視しておく必要があるかと思います。
主な授業のシラバスを確認する
科目登録の注意事項を確認した後に、自分が入る(予定)のコースに推奨されている科目などを確認していきます。
僕の場合では、3年次編入学ということもあり、基盤科目はあまり確認せず、コース(僕の場合は「情報コース」)の導入科目から「授業科目案内」という冊子も参照しながら、ほぼ全てのシラバスに目を通しました。
というのも、初学期に受ける授業もそうですが、卒業までのロードマップを頭の中に描いておきたかったので、ほぼ全ての科目のシラバスを読み、次で紹介しているように、どのような順序で授業を受けていけば、難易度的にスムーズに学習を進めることができるのかを視覚化しました。
主な流れを視覚化する
ここでは miro というサービスを使って、全ての科目名をブロックにし、どのような順番で授業を受けていくことが、最適な学習ルートになるのかを、シラバスから読み解きながら図にしていきました。
例えば、下のキャプチャのように「情報学へのとびら」から「計算の科学と手引き」へ進み、「コンピュータとソフトウェア」に進むと良さそうということが、それぞれのシラバスを読み解くことでわかります。
また、他の科目も相互に関係しているので、それらの相関図を用意しておくことで、より計画的に科目履修を考えることができると思いました。
こちらの記事でも書いているように、卒業時期の目標を定めているので、そこに向かって無駄なく無理なく学習を進めるためにも、入念な事前調査と計画は必要だと思いました。
コースの中で自分が進みたいジャンルを確認する
僕が進む情報コースだけでなく、全てのコースの中に「〜系」という形で分類がなされています。
例えば、情報コースであれば、以下のような系統が用意されています。
- ソフトウェア系
- 情報数理系
- マルチメディア系
- ヒューマン系
- 情報基盤系
これらの中から、自分が興味のあるジャンルを複数跨ぐ形で科目を履修していくことで、情報コースの学習が進められるようになっています。
最初からは必要ないかもしれませんが、自分が将来的にどの系統の学習をしてみたいか、と想像しながら日々の学習を進めることで、より目的意識をもって取り組めるような気がします。
〆
大学に通っていたのは20年ほど前の話なので、科目登録なども緊張しながら40のおっさんがそわそわして行いました。
どの科目を取るのかは、学習を進められるみなさんそれぞれによって変わってくるので、科目が多いから良い、少ないから悪いということではなく、自分の最適な学習ペースに沿った内容が最適な環境なのだと思います。
特に出願と併せて初めて科目登録をされたり考えたりされる方には参考になれば幸いです。